ピンポーン。
リビングにインターホンの音が鳴り響いた。
その音を聞いてあたしは、慌てて玄関の方に視線を向けた。
耀かな!?
あたしは急いで扉の方に駆け寄った。
自然と笑みが零れる。
「はーい」
チェーンを外して扉を開ける。……と、あたしは顔を曇らせた。
「こんばんわ。夜遅くにすいません」
扉の向こうに現れたのは、酔いつぶれたらしく自分で歩く事もできない耀。そして、そんな耀を支えている綺麗な女の人だった。
……誰?
羨ましいほどスタイルがよくて、美人で……。
その女の人を見てあたしは固まった。
するとそんな女の人はあたしに微笑んだ。
「半田君……酔いつぶれちゃって、上司の私が連れて来たんです。すいません……こんな遅くまで」