赤くなっている芽衣の腕を引っ張って、真姫は俺の前に芽衣を連れてくる。




「はい!ちゅー」




そう言ってキスを催促する真姫。困っている芽衣を見て、俺は真姫の前に再びしゃがみ込んだ。




「真姫。パパ達は喧嘩してないよ」




そう言うと心配そうに真姫は首を傾げた。




「ほんとぉ?」




「うん。ほんとー……ね?ママ」




そう言って芽衣を見上げると、芽衣はうんうんと大きく頷いた。




するとインターホンが鳴る。




「あ!誰か来たよ!」




そう言って真姫は走って玄関へと向かった。




「あ!真姫勝手に開けないの!」




そう言ってお腹の大きな芽衣は走っていく。




「だから走っちゃ駄目だって!」




俺はそんな芽衣を怒りながら着いて行く。