見るとお腹の大きな芽衣が真姫を抱っこして走っている。
それを見つけて俺は芽衣を怒る。
「芽衣!無理しちゃ駄目だって」
そんな俺の注意も聞かずに芽衣は言う。
「大丈夫だって」
まったく。俺は溜め息をついた。
現在芽衣のお腹には2人目がいる。2人目だからだろうか……?
平気で真姫の遊び相手をするし。仕事だっていいって言ってるのに。続けてるし。
ホント……心配する身にもなってほしいよ。
そう思っていると、芽衣に降ろされた真姫が俺の所に歩み寄ってきた。
「ぱぱぁ?怒っちゃだめですよ?」
そう言って俺を見て頬を膨らませる。
3歳の真姫はよくしゃべる。
芽衣のマネもよくするし、少し我が儘だったり。
でも優しい。
ま、そんな所が可愛いんだけど。
俺はフッと笑って真姫の頭を撫でた。
「怒ってないよ?」
そう言うと、真姫はぱぁっと顔を明るくして笑った。
「ほんとぉ?」
「うん」