「加奈ちゃんさ、彼氏いるの?」


と話し掛けてくる隣の人。




「いませんよ!居たらこんな所来ないですよ!!」



「そーなんだ。居そうなのに…」


「ついこの間までは居たんですけどねぇ〜」



と私。



「へぇ〜」




…まさに現実逃避。



意味ないって分かってるけど、逃げていないときっと私は崩れてしまうから…。




だって私は真っ直ぐ前向いて綺麗に歩いて行けるほど、大人じゃないし、強くもないから…。