3階へ行ってみよう。
家具や雑貨。
そこもクリスマスムード一色。
小さなツリーが飾られていて、それを見て子供達がはしゃいでいた。
今日の俺はどうかしてる。
プレゼントを選びに来たのに……
また想像しちゃったんだよな。
いつか、直と家庭を持ったらって。
こうして小さなツリーを家に飾って、子供と一緒に飾り付けをする。
直は、電気を消して、ツリーの灯りの中で
俺と子供を抱きしめてくれる。
おぉぉぉぉぉ~!
すっげーいいじゃん。
それ。
「あ、すいません」
すっかり妄想の世界に引きずり込まれていた俺は誰かとぶつかった。