「どんなプレゼントをお探しですか?」
また別の店員さんが声をかけてきた。
「ちょっとまだ決めてないんですけどねぇ」
俺が答えると、その店員さんはピンクの財布を手に持った。
「こちらなんていかがでしょう?ピンクがお好きな方でしたら」
おぉ?
「あ~、ピンク好きですね」
思い出す。
直のピンクの持ち物。
携帯もピンク。
ストラップもピンク。
で……
またニヤけちゃうけど、下着も……
ピンク、似合うんだよなぁ。
「あの~」
おっと、店員さんを無視してひとりで直を思い出してしまっていた。
「あ、すいません。もう少し見て回ります」
俺、変態じゃん。