「悪かったって……今だから言うけど、あの時、祥が事故で怪我して病院に居る、って連絡あって慌ててたんだよ」



えっ?



「大丈夫だったの?」

「ほら、そうやって、おまえは心配するだろ? 俺もあの時は詳細が分からなかったから、何も説明出来なくて、かえって余計な心配かけるかと思って何も言えなかったんだよ」



……そうだったんだ……。



「で? なんでその手紙が、こんな所に隠してあるんだよ?」

涼はちょっと顔をしかめて言った。