「僚二」



ビクッ

涼が海を見ながら、僚二の名前を呼んだので、無意識に体が反応した。

それに気付いたのか、涼の腕にちょっとだけ力が加わった。



「僚二……美雪が笑ってるだろ?」



……えっ?



「俺が美雪の笑顔を一生守っていくから、安心しろよ?」



涼……。

涼の言葉に、我慢出来ず涙が零れた。



涼は僚二に報告したかったんだ。