私は窓を開けたまま、振り返った。



「私、前から思ってたんだけど……美雪と沖野先生って、付き合ってるの?」



ドクン!

まさか、このタイミングでそんな話をされると予想してなかったので、頭も体もフリーズしてしまった。



「げほっ、げほっ、ごほっ」

うわっ、涼がビックリしてタバコの煙にむせちゃったよ!



思わず背中をさすってあげようと手を伸ばしたけど、むせながら涼が片手で制したので、ハッとした。



そうだよ、今そんな事したらダメだよね。