「えっ、何、なんなの、美雪?!」

希未は楽しそうに訊いてきた。

私は無言で袋の中に見えてた『紙』を取り出した。



「沖野先生……これは……」

「バースデープレゼント」



そんな嬉しそうに言われても……。

希未が私の持っていた紙を覗き込んでから、プッと吹き出した。



「先生、ウケる〜! これ、わざわざ美雪の為に作ったんですか?」

「もちろん、誕生日仕様の特別バージョンでな」

希未の問いに、涼は親指をグッと立てて言った。