はぁー……
早とちりして、あたし恥ずかしい……。
「季里?」
すぐ近くで悠の優しい声がしたから、恥ずかしくてうつむいてた顔を上げた……その瞬間。
目を閉じる暇もなく、チュッと短く、悠があたしにキスをした。
そんな短いキスでも、あたしの心臓はドキドキして、顔が熱くなっていく。
「誤解しないでね?イチャイチャはするから♪」
「えっ!?えっ!?えぇっ!?」
ちなみに、あたしの頭はパニックになってまーす。(笑)
「……でも、季里が嫌ならやんないけど……」
そう言いながら、悠は目尻が下がって、捨てられた子犬みたいな目になる。
悠の『しょぼーん』ってなってる時になる癖。
それが、なんか今……すんごいキュンッてきて、愛しく感じて……
「……あたしも、イチャイチャしてたい……」
なんて、答えてしまった。