「おじゃましまーす……」



誰もいないと聞いているのに「おじゃましまーす」なんて変だけど……、

なんか、言わないと変にドキドキしちゃうし。



いや、言ってもドキドキするけど!




そうこう思ってる間にも、悠の部屋に近づいてるし!



あー……あ゙〜う〜〜〜!!



ドキドキで死ねる!これ!


あぁ〜っ!ダイエットしとくべきだったー!!


「〜〜〜っ!!!(後悔)」



「……季里〜?どーしたのー」



はっ!


もしや、なんか声に出てた?!


いや、あたしのこのキョドり方は見ただけでわかるか。



「や、ななんでもないでっせ?」



……ってなんだぁぁあ!


「なんでもないでっせ」ってなんだァア!(泣)



意味不明!超!意味不明!!


悠だって呆れちゃうわぁあー!((泣))



「プッ」




ほらァ!(←やけくそ)

やっぱり悠に笑われてんじゃないかぁあ!(落ち着け)



「そんな緊張しなくていいから。な?」



ふいに、ポンポンとあたしの頭を撫でる悠。


あ、ヤバい。


これだけで、心臓、ヤバい。


……ってか


やっぱ緊張してんの、バレバレだったのか……