真っ赤な顔を上げ、悠をまっすぐ見上げる。
あたしと悠は、たった5センチの身長差だけど、今は、すごく悠が大きく見える。
恥ずかしく涙目になった目を閉じ、悠のキスを待った。
静かな空間に、あたしと悠の心臓の音がすごく響くよう感じた。
ふわっ、と悠の両手が、あたしの頬を包み、
おでこがコツン、と優しくくっつく。
触られたところが、熱を帯びていくのを感じた時―――
―――チュ
そう音を立て、3秒くらいで離れた唇。
まだおでこをくっつけた状態で、だんだん顔が火照りを増す。
「……ご感想は?」
そう聞く悠は、すごく意地悪に感じた。
「……とても、幸せデシタ。」
なんだか急に恥ずかしくなって、目を合わせられなかった。
「……季里、可愛い♪」
悠は、そう言ってあたしにもう一度キスをした。