「…ったく……泣いたり叫んだり忙しいヤツ。」



中田くんは、目を細めて笑ったあと

あたしをぎゅう〜っと抱き締めた。



ドキンッ


……って、え!


ちょ!!


なに!!?



「ちょっ…とっ…?なっ…なかたくん?」



「ん〜?」



いやいや、『ん〜?』じゃなくって!!




「えっ…と、ちょっと……あの、はなして??」



「なんで〜?さっきまで抱き締められながら泣いてたくせに」



「‥‥‥‥」



たしかに……そうですけど。


さっきは……なんか…ちょっと…混乱?してたんだもん……。



やっば……

なんか、意識すると


ドキドキしちゃうんですけど……




何!?このドキドキ!!



もしかして、これが恋ッスか!?