「持つよ!!」
「え、そう?」
結子さんが、でも重たいわよ?と
心配そうに言うのを、
平気平気と跳ね飛ばしながら
結子さんが両手に持っていた買い物袋を受け取る。
………重たっ!!
結子さんをお祖母ちゃんというには
まだまだ若いよ。うん。
「大丈夫?腰が引けてるわよ…?」
よたよたと、リビングに向かう
あたしの背に心配の声がかかるが、
「ノープロブレム。ドントマインド」
とだけ、答えておく。
予想以上に重くてびっくりよ……
無事に荷物を、リビングの
テーブルの上に送り届けた。
「ありがとう、助かったわ」
「へへ…じゃあ、あたし着替えてくるね」
あたしはお礼を言う結子さんに
力なく笑いかけてそう言い、
二階にある自分の部屋に向かった。
暫く部屋でくつろいでいると、ご飯ができたから降りておいでと声を掛けられた。
「わぁ、今日はまたご馳走だねぇ!!」
リビングに入りテーブルを見ると、
いつもより豪勢な料理が
並べられていた。