…気にしてるんだろうか。
宝石みたいで綺麗なのに。


…なんてロマンチックなことを考えてみたり。


「名前は?あたし、綾瀬 明!!ちなみに昨日16歳になりました!!」


と言いながら右手を差し出す。
その瞬間二人は、呆気に
とられたような表情を浮かべた。


「ん?」

あたし変なこと言ったかな?
反応のない二人を見つめる。

「あ…!!ぼ、ぼくは高木 凛(たかぎ りん)。えっと、9歳ですっ」

気弱そうな男の子は、
はっとしたようにあたしの
右手を握って、
一生懸命自己紹介をした。

わざわざ年齢まで…

か、可愛い!!


「高木 凛かぁ。いい名前だね」


凛君の頭を撫でながらそう言うと


「ありがとう…」


と、きらきらと輝かしい
はにかんだ微笑みを向けられた。

…この子、数年たったらかなりの
イケメン(古っ)になりそうだな…。