「中はどうなってんだろ…」 甚だ疑問だけど、あたしには そんなこと気にしてる余裕はなくて。 「よし…っと。休憩したし、いきますか」 そう言って クレープを包んでいた紙を、 ぐしゃっと丸めて近くの ゴミ箱に投げ入れた。 そして、隣に置いていた キャリーバッグを地面に置き、 あたしはくるりと踵を返して さっき来た道を戻ろうとした。 …が。 .