「♪〜♪♪」


あたしは神力学園探しを放置し
さっき買ったチョコバナナクレープを
ワゴン車の場所から
少し離れた所にあるベンチに座って
口いっぱいに頬張っていた。

ああ、…うっま〜いっ!!


「ていうか本当にどこにあるのかなぁ」


もぐもぐと食べながら独り言る。


「そう言えば、あの大きな壁…」


と、少し遠くに見える壁を見た。

あたしがさっき歩いていた
歩道の右側に長々とあった壁。


あたしが、歩いてる数分の間
一度も途切れることがなくて
かなりの長さがあることだけは
分かるんだけど…。