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ちょ、やばい…っ!!
あたしは一人悶絶していた。

…だって…だって!!

「運転手さん!!あたし、お、おります、おろしてください!!」

あたしは家を出た後、タクシーで
神力学園に向かっていた。

途中までは運転手さんと談笑していたが
ちらりと見たタクシーのメーターは
想像を絶する金額を表示していたのだ。


「え?神力学園はまだ先ですよ?」


きょとんとした表情を浮かべながら
そう尋ねてくる。

あたしだってまだ乗っていたいよ
田中さん(運転手の名前)。


しかし、あたしは道の脇に
車を停めたのを確かめるやいなや
勢い良く外に飛び出して、

「い、いいです!!はい、料金です!!」