それに、神力学園には
お父さん達が通っていたんだし…
もしかしたら…お父さん達が
あたしの前から消えてしまった
理由の断片が見つかるかもしれない。
…って、断るなんて
選択肢は最初からないんだ。
「分かった。あたし、神力学園に行くよ!!」
「…ああ」
そう宣言したあたしに、二人は
泣き出しそうな表情をしながらも
微笑んで、頷いたのだった。
その後のあたしは二人と
暫くたわいもない話をして、
部屋に戻った。
薄々気付いていたけど、
神力学園は全寮制。
しかも、じーちゃん達によると
家に帰れるのは、年に数回らしい。
「ありえない…」
…けど、約束、なんだし、
あたしにもしなきゃいけない事が見つかったから。
弱音は言わない、言わない!!
よし!!準備しよっ!!
…何て意気込んでみたものの、
あたしにはすることなんて、
あまりない…と言うより
ないに等しいんだよね…