「実を言うと日向達と連絡が取れてたのは、ほんの数回だ。今では完璧に梨の礫なんだ」
「え…?じゃあ何でお父さんとお母さんが生きてるって…」
分かるの?と言いかけて
慌てて口を噤む。
「神力学園の教師をしている人の中にはな、日向達の友達がいてな。何らかの方法で二人の安否を知ることができる出来るらしい」
…何て言うか“何らかの方法”
と言うのが、
俄に気になるところだけど…
「その人が、じーちゃん達にお父さん達が生きてるってことを教えてくれるのね?」
「ああ」
「そっか…」
そんな人がいるなら、少しは安心できるかも…。
「明…」