「や、やだなぁ…」


「確かに怪しすぎるけれどね、日向と深月さんも神力学園にいたのよ?」


「…………え?」


お父さんとお母さん、が?


…でも、余計に怪しさが…
だって、お父さんの親である
じーちゃんと結子さんでさえ
内部のことを知らないんだよ?

どれだけ、秘密主義なんだ。
神力学園は。


「それにね、私達約束してるのよ…」


「何?」


尋ねると、二人は顔を見合わせる。
言いよどんでいる様子だった。


「…日向と深月さんとね、明ちゃんが16歳になったら、神力学園に入れるという…」



チーン



「さ、最初から決まってることだったんじゃん…」


ガクリ、と
あたしは机に突っ伏した。


そんなぁあ〜…


「ええ…、ごめんね?言うの遅くなっちゃって」


「いえいえ…」


「でもな」


うなだれるあたしの頭を、じーちゃんは
くしゃくしゃっとなでる。