「けど、二人が両親の代わりにあたしを育ててくれた。」


毎日が楽しくて、
幸せだったからいつの間にか
疑問に思う回数が減った。


「それにあたしには両親がいない、けど生きてるんだったら悲観的になる必要なんて皆無でしょ?」


にこっと笑ってそう言うと、


「そうだな…」


じーちゃんは
苦笑を浮かべつつ頷いた。