その日の夜。
門崎祐司の自宅。

ピンポーン・・・

祐司「はい?」

明日香「あ、ごめん。 まだ起きてた?」

祐司「あぁ・・・明日香か? 待っていろ、今玄関を開けるから」

そして俺は明日香を中に招き入れた。

祐司「どうしたんだ? こんな時間に」

0時になろうとしていた。
明日香がこんな夜更けに来ることは珍しかった。

明日香「うん、あのね? 明日の夕方から夜にかけて仕事の予定ある? だいたい7時くらいからなんだけど」

祐司「明日? いや、仕事はあるけど、その頃には終わっているかな」

明日香「よかったぁ・・・」

祐司「・・・?」

明日香「じゃあその時間、私にくれない?」

祐司「・・・は?」

明日香「ね?」

何が『ね?』なのかわからないが・・・

祐司「まぁ、別に予定がないからいいけど・・・」

明日香「ありがとう~。 あ、真琴ちゃんの予定も確認しなきゃ。 それじゃ!」

祐司「あ・・・おい、ちょっと!?」

明日香はそのまま家を出て行った。

祐司「・・・? なんなんだ、いったい?」

・・・

・・・