明日香「手を出してもらってもいいですか?」

メグ「はい」

私はおずおずと腕捲りをする。

明日香「じゃあ、ちょっとチクッとするけど、ごめんね」

メグ「っ!」

・・・と言いそうだったけど、痛かったのは最初だけで、あとは大丈夫だった。

明日香「はい。 ありがとう」

メグ「ありがとうございました」

明日香「今日は学校休んだの? 制服着ているけど」

メグ「え・・・いえ。 この後、遅刻して行こうかなって思っていますけど」

明日香「え~、そうなの? でも熱高いしさ。 一日くらい休んでもいいんじゃない?」

メグ「それでも、一日休むと授業に遅れますし・・・」

明日香「偉いね~。 誰かさんにも見習わせたいくらいだわ」

メグ「え、誰かさんって?」

その後で、その看護師さんの瞳が輝いた。