真智「でも、ここに来てもらったのは別の話題」

あゆむ「・・・」

正直、彼女の話など僕の耳には届いていなかった。

真智「君、明日が何の日か・・・知っている?」

あゆむ「え・・・」

唐突に話をふられた。

あゆむ「7月6日・・・? 何かありましたっけ・・・」

真智「聞いてなかったの? 明日、美緒の18歳の誕生日」

あゆむ「え・・・」

明日? 7月6日が美緒の誕生日?

真智「その様子だと知らなかったみたいね。 もしかしてとは思っていたけどあの娘、まだ・・・」

あゆむ「・・・?」

真智「あぁ、ごめん。 なんでもないの。 とにかく、何かプレゼントでも探してあげなよ。 話はそれだけだから」

あゆむ「あ、はい」

僕はそのまま屋上を出た。

真智「・・・」

真智「ほんと・・・彼を見ていると、昔のあいつを思い出すわ」

真智「だからかな? あいつが妙に彼につっかかるのは」

・・・

・・・