彼女は少し笑みを浮かべて、僕の横を通り過ぎようとした。

真智「あ、そうだ。 君、ちょっとだけ付き合ってくれないかな?」

あゆむ「はい? 僕・・・ですか?」

真智「他に誰がいるっていうの。 美緒、メグちゃん、ちょっと彼を借りてもいいかな?」

ふたりは頷いた。
そのまま僕はその医師、小泉真智に部屋の外に出された。

そして彼女は何も言わずに歩き出す。
僕はなぜ呼び出されたのか意味もわからず、彼女の後に続いた。

真智「ちょっと先に屋上に行っていてくれる?」

あゆむ「え、はい・・・」

彼女は医局の方に向かって歩いていった。

僕はそこに取り残されても仕方がないので、
彼女の言う通り、屋上に行った。

・・・