美緒「そろそろ帰った方がいいんじゃない?」
それからしばらく話し、一瞬会話が途切れた時に彼女はそう言った。
美緒に言われ、時計を見ると
19時を過ぎていた。
あゆむ「そうだね。 今日はこれで帰るよ」
美緒「あ、待って」
ドアに手を掛けようとした時に彼女が呼び止めた。
美緒「下まで一緒に行くよ」
あゆむ「え? でも・・・」
美緒「いいの。 ほら、行きましょ?」
そして僕は、何故か美緒に先導される形で病室を出た。
あゆむ「下まで行くって言っても、どうせエレベーターなのに」
美緒「情緒がないわね~。 せっかく一緒に来てあげたのに」
8階の中央にあるエレベーター。
僕らはそれに乗り、1階に向かった。
・・・
あゆむ「それじゃ、ここで」
美緒「うん。 今日は・・・じゃなかった。 いつもありがとう」
あゆむ「いいって。 それより最近はメグが忙しくて来れないけど、大丈夫?」
今、メグは本当に忙しい。
僕たちは高校3年生。
忙しい理由は当然、進路に関することだ。
なんでもメグは、どこかの大学の何かの学部を受験するらしい。
表現が抽象的なのは、本人がそれ以上教えてくれないから。
教えてくれたのは「受験する」ということだけだった。
でも、ここ数日、いや、あのコンサートが終わった翌日くらいから
本当に熱心に勉強している。
美緒「大丈夫。 メールしているし」
あゆむ「そう。 でも、時間あるときには連れてくるよ」
美緒「うん」
そして僕たちは手を振り別れ、
僕は家に向かって歩き出した。
・・・
・・・
それからしばらく話し、一瞬会話が途切れた時に彼女はそう言った。
美緒に言われ、時計を見ると
19時を過ぎていた。
あゆむ「そうだね。 今日はこれで帰るよ」
美緒「あ、待って」
ドアに手を掛けようとした時に彼女が呼び止めた。
美緒「下まで一緒に行くよ」
あゆむ「え? でも・・・」
美緒「いいの。 ほら、行きましょ?」
そして僕は、何故か美緒に先導される形で病室を出た。
あゆむ「下まで行くって言っても、どうせエレベーターなのに」
美緒「情緒がないわね~。 せっかく一緒に来てあげたのに」
8階の中央にあるエレベーター。
僕らはそれに乗り、1階に向かった。
・・・
あゆむ「それじゃ、ここで」
美緒「うん。 今日は・・・じゃなかった。 いつもありがとう」
あゆむ「いいって。 それより最近はメグが忙しくて来れないけど、大丈夫?」
今、メグは本当に忙しい。
僕たちは高校3年生。
忙しい理由は当然、進路に関することだ。
なんでもメグは、どこかの大学の何かの学部を受験するらしい。
表現が抽象的なのは、本人がそれ以上教えてくれないから。
教えてくれたのは「受験する」ということだけだった。
でも、ここ数日、いや、あのコンサートが終わった翌日くらいから
本当に熱心に勉強している。
美緒「大丈夫。 メールしているし」
あゆむ「そう。 でも、時間あるときには連れてくるよ」
美緒「うん」
そして僕たちは手を振り別れ、
僕は家に向かって歩き出した。
・・・
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