『お父さんが全部悪いねん…すまんかった』


あたしがお父さんを見るとお父さんは頭を下げてあたしに謝ってきた。



『謝らんといてよ…京子、りぃ行こ…』



あたしは二人を連れて仮眠室を出た。












『知香…私…』


京子が何かを言おうとした。


『ありがとう』


あたしは京子にそう言った。






言わなくても分かるよ。

友達やもん。




京子は黙って何度も頷いていた。