『あー!!もう勝手にすれば?たくさんやわ。信じたあたしがアホやった。聖夜も所詮そのへんの人間と同じやったわ。帰ってくれる?これもこれも…これもこれも全部持って出て行って!!!!』




あたしは聖夜の服や仕事のカバン、買ってきてたマンガ、とにかく目につくもの全てを玄関に投げつけた。





『ちょっ…待ってくれや!俺、ちゃんと考えるから。だから…時間ちょうだい。お願いやから』



聖夜はあたしが物を投げ続ける手をつかんでそう言った。




『バカにせんといて…あんたまであたしのこと苦しめんの?もういいから。いらんから聖夜なんか…』




悔しくて…

涙が出た。


泣きたくない…

あたしが悪いわけじゃないのに…


そう思っても涙は止まらなかった。






『あんたまで…ってどうゆうこと?』


聖夜はあたしにそう聞いた。




聖夜は知らない。

あたしと香織がどういう関係なのかを。







『なに?知りたいわけ?知ったら自分のやってることどんなにひどいことなんか知ることになんで』

『えっ?うん。いい、教えてくれ…』