『誰?』




そう言いながらドアを開けたのは女だった。



そこまではよかった。




まだ許せたかもしれない。


諦めることもできたかもしれない。






でも…あれ?

どっかで見たことある…




そう思った時、あたしより先に女が言った。





『あんた…知香やろ』



はぁ?
何であたしの名前知ってるん…誰こいつ…と思った時、あたしはふと思い出した。






《香織》 だ…。









ウソだ。
こんなこと絶対ありえへん。




夢だ。

悪い夢をみてるだけ…