「俺たちはどうすんだよ」


私は優にネックレスをみせた


「これはね、柚菜のおじいさんが柚菜の霊力を抑えるために渡したものなの。

だから優が柚菜にこのネックレスを着けて。私がその間に霊を追いはらから」


「わかった」


二人で柚菜に近づこうとしたがあまりの禍々しさに気分が悪くなりそうだった


優が柚菜にネックレスををかけようとした瞬間


[獲物ガニゲルゾ]

[ニガスナ、ニガスナ]

を襲いかかって来たので私は霊に向かって銀色の粉をふりまいた


「この者に近づく霊よ、我が名の名において退散せよ。そして塵となってきえたまえ」


[ギャアアアアァァァァ―――――――――――――――――――――――――――]


苦痛な叫び声とともに霊は塵となって消えた


私がふぅっと息をつくと優の苦痛な叫び声が聞こえた


「おい、柚菜!しっかりしろよっ柚菜!」


柚菜を見ると顔は青ざめぐったりとしていた


「早く柚菜を連れていきましょう」


優が柚菜を抱えて昌がいる所まで走って行った