そっちね。

そっち、か……


妙にグサッと刺さる瑠璃のその言葉にどうにか耐えた。



「こうして一緒に歩くの嫌?瑠璃のいじめがエスカレートするなら……僕、」

こういう事するの……控えるよ


そう言おうと思った。




「ち、違うの……!」

慌てた様子で瑠璃が否定した。


「凜久はこの学校で初めてできた大事な友達だし……、凜久のこと好きって思ってる女の子…」


……ああ

自分がこうして一緒に歩くことで“僕に好意を持っている”女の子に迷惑なんじゃっ……てこと?