「じゃあ、行こっか」 「うん」 やたら男たちの視線を浴びながら瑠璃とふたり、校門をくぐる。 瑠璃はモテる訳だから……仕方がないけど。 瑠璃をオトすのは、この僕。 それを見せつけとかないと。 ちょっぴり優越感を感じながら、隣を歩く瑠璃をチラッと盗み見。 「凜久ってモテるんだね……」 あれ? それって、もしや…… 僕のこと意識し「女の子の視線が痛い……」 ってちょっと。 僕の心の語りを途中で遮らないでよ。