「えっと……、片瀬瑠璃っていうの」 この男の子の名前は、リクっていうんだ。 漢字で書くと、なんて書くんだろう? “陸”かな――? 「背……大きいんだね、僕より」 「……へっ?」 そう言われて、ハッと気が付く。 “りく”くんの背は、私より少し小さい。 私の周りで、唯一楽しくお喋りできるのは、遊くんだけ。 遊くんは 私より背が高かったから…… ちょっぴり違和感を感じたんだ。