隣は、昼寝の真っ最中のヨウ。


恥ずかしかったけど、まぁ大丈夫だよね。

聞かれては、ないはず――。



「りく……く…ん…」

顔を真っ赤にしながら僕の名前を呼ぶ瑠璃。

でも残念ながら……


“くん”が外れてないよ。



「もっかい」

「り…凜久……」

ピンク色に染まった心が、さらに濃くなるのを感じた。

それは……
名前を呼んでもらえた喜びが、想像以上に大きかったから。




「明日もここにおいでよ」