「……」 お母さん……。 だったら、私と一緒に来てくれたら良かったのにっ。 うう…… お母さんの、 「ケチ」 辺りを見渡して、お母さんがいないことにホッとする。 「……あ、そうだ!りくくんからもらった…」 カサカサと音を立てながら、紙袋の中身を取り出した。 手のひらにひんやりとした感触を伝えてくれるそれは、シェイクみたいだった。 「どんな味だろ……?」