「…は、はじめまして……」

半分、おばさんの後ろに隠れながら精一杯の声を出した。


私の視線の先には、知らない男の子。


知らないのも、無理はない。



だって……
最近この土地へ引っ越して来たのだから。




「こんにちは。おばさん、この子ダレ?」

特に笑顔を作ることもなく、サラッと私に返事を返すと


その視線はすぐ私から、おばさんに向けられた。



外見が白い木造りで、とても可愛いお店。


慣れない土地に早く慣れようと、家の周りを散策しに来たんだ。



引っ越しの挨拶をしようと、お母さんに手渡された


お菓子の包み。