「ひゃっ!」

気付けばすぐ後ろに迫っていた凜久に、うなじ辺りに唇を押し当てられて。

いつにも増して強引な凜久に、バスタオル1枚だけで隠した体。



「や、だぁ……っ」

こんな格好、予想以上に恥ずかしい。


「本当は今になって気付いたでしょ」

――さっき言った言葉の意味。


た、確かに……言われた直後は分からなかった、けど。


それは、その……そういう意味だよね?




り、凜久と私の……、そ…その。


こ、こ……子供――。


想像しただけで、顔に体中の熱が集まって。

ただでさえ、こんなに熱いのに
……のぼせちゃいそうだよぉ。



「んんっ」

うなじに押し当てたままだった唇に解放された瞬間、変な声をこぼしてしまって。


「瑠璃、やっぱりその気だったんだ。俺、嬉しい」

――へ?

何の気?その気って?


後ろを振り返って、凜久を見つめる。


「見ちゃった。瑠璃の下着」

「なっ……な!」

――だってカゴの中から見えちゃったんだもん。


もしかして……あおいがメールで言ったことって。


新しい下着じゃないと、凜久くんがっかりしちゃうよ?

それって……それって……っ。



“そういう意味”なの――っ?