「…あ…っ、ん……」

熱と共に重なり合って、溶け合っていく唇を離すことなんて出来なくて。



“それ以上”の展開を望んでしまった俺は


「んん……、っ」

くちゅっ、という水音を唇の隙間から落としながら瑠璃の口内へと深く深く潜り込む。



…――やば、止まれない。



――止まんない。



瑠璃がビクッと反応する場所を探り出すと、角度を変えながら何度もそこを攻めてしまった。


「はぁ……はぁ……」

やっとの思いで唇を離すと、案の定瑠璃の顔は真っ赤のままだ。



「――瑠璃、嫌がってくれないと……」

「っあ……」

一度加速をしてしまったら、余程のことがない限り、簡単には止まれない。


“今の俺”に利く1番のブレーキの鍵を握っているのは瑠璃だけ。



「本当に、止まれないから」