「凜久の……っ」 「ん?」 細長い指が焦らすようにブラのホックにかかる。 「……口に、んやっ……」 途端に胸の締め付けがなくなってしまった。 「チョコが付いてるのっ!」 やっと言い終わると、凜久の指がピタリと止まる。 「取って?」 その言葉を聞いた瞬間、体温のバロメーターが最高値を振り切ってしまった。 体が……焼けるように熱い。 もう――やるしかない。