「瑠璃、チョコの匂いがする」

「……凜久も」

シーツにくるまって、凜久に抱きしめられて。

体温が急激に上昇していく。



「瑠璃ごと食べちゃいたい」

「……えっ?」

凜久がいつも以上に大胆に感じるのも――チョコのせい?



「全身チョコでコーティングされた瑠…「きゃああ……っ」

「それも、アリかな」

「――…ッ」

恥ずかしいよ……

あれは
あおいのイタズラなのに――。



「ほら、瑠璃こっち向いて」

――ベッドの上で、こんな顔したらダメでしょ?

困ったように笑う凜久は、何かに耐えているように見えた。