「あ~疲れた~」


-里香が背伸びをして言う


「あ、今日はさあ先帰ってていいよ」


「え?なんで?」


「ちょっと先生に用事頼まれちゃってさあ」


「そう。分かったわ」


-そう言うと里香は帰って行った



――――――――――――――――――


「陸ー」


「おー美波。何?」


「今日ってバレンタインデーじゃん。だから一応作ったから」


ー黄色いリボンのついた箱を渡す


「え・・・」


「あ、べつにそういう意味じゃないから
 幼馴染として・・・ね?」


「うん。分かってる」


ーそう言っている陸のロッカーの中を見ると


 ピンクの箱がいくつも重ねてあった-


「すごー。やっぱり陸はモてるね~」


「そんなことないよー。」


「いや、今年中にも彼女できるよ!!できたら紹介してねー」


「ないない。あ、もう部活行かないといけないで

 行くわ」


「うん。じゃあ部活がんば!!」


「おう!!」


ーそう言って陸はグラウンドへと去って行った


 陸はサッカー部。


 あたしは陸上部


 同じグラウンドでやっているから


 陸のすごさはよくわかるー