あたしはわざとらしいぐらい明るい声で、翔也に声をかけた。

『美沙っ!?どーした、何かあった?』

翔也が少し動揺してんのが分かって、あたしの嫉妬心は更に暴走する。

『別に、近くで買い物してたから。翔也の顔見たくなって☆』

『明日も会うのに?』

翔也の少し不思議そうな声。

さっきまで楽しそうに話してた彼女が、少し切なげな表情になったのをあたしは見逃さなかった。

『彼女は?翔也の同僚?』

翔也の腕に自分の腕を絡めながら聞いた。