「佑希那です。詩さんはいらっしゃいますか?」


インターホンでの会話。

毎回同じ言葉で返ってくる言葉も同じ。


「今日は部屋に居ますよ」


ほら?居ないでしょ…


って、えっ!?

居るって?
今日に限って何で…


「今開けますね」

先崎家の門が大きな音をたてて開いた。