「大丈夫?」

あたしは声をかけた。


男の子はあたしを一目見て、また下を向いた。


一瞬だったけど口が切れてる。よく見ると腕からも血が出てる。



「ねぇ痛いの!?」

「…」

「今、何もないから…家から薬とってくるね!!待ってて」