俺の怒りゲージは爆発寸前。



昨日のデートの帰り道、
会長とキスしようとしていたあの女。



…なんでだよ!



俺のキスは嫌なのに
あいつのキスはいいのかよ!



まじムカつく…。



腹が立って仕方なかった俺は
憂さ晴らしに女を連れ込んだ。



「珍しいね?
創吾から誘ってくるなんて」



「嫌なら帰れよ」



「嫌なわけないじゃん、嬉しいの」



甘い声でそう言いながら
後ろから抱きついてくる。



振り返り、女と唇を重ねたその時、



「失礼しま…」



あの真面目女が
ベッドルームに入ってきた。



けど、すぐに部屋から出て行った。



「…何あれ?知ってる子?」



そう聞きながらも
俺の首に手を回してくる。



「……帰れ」



「え?」