「本当バカ、まじでバカ、
あーもうバカ!バカでしょあんた!?」



「うん、バカだね。
なんでそんなめんどくさいことするの?
わざわざ待ち伏せなんてしなくても
会長のとこにあの子
連れてけばいいじゃん。
創吾ってムダなこと
しないんじゃなかった?」



「だよねー、
わざわざ委員会の予定表まで奪ってきて
計画立てるなんて…
どうしちゃったの?創吾くん」



「うるせぇな!ほっとけよ!」



文句を言う3人から離れて
部屋の隅に移動した。



「…あれ?
ねぇ、その委員長の仕事って
ファイルを持っていくだけ?」



「それがなんだよ」



「だったらさー…
未央ちゃんが来るかなんて
分かんなくない?
男が来るかもよ?」



美紅の言葉に顔をしかめる。



「…あのね、創吾くん?
各クラスにはね?
委員長が男女1人ずついるんだよ?」



「バカにしてんのか?
んなこと知ってるっつーの」



「本当に分かってんの?
男の委員長が
ファイル持ってくるかも
しれないんだよ?」



「そんなのありえねぇ。
絶対あの女が持ってくる」



「なんでそう言いきれるのよ」