「負けちゃった…」
優勝するなんて思ってなかったけど、負ければそれはそれで悔しい。しかも場外負けで。せっかくバースが応援してくれたのに。
チラッとバースを見ると、バースは笑って立ち上がった。ヘウ"ンも立ち上がる。
「何て顔してんだよ」
「だって、負けちゃったし…」
するとバースはヘウ"ンの頭に手を置く。
「バーカ。お前が優勝出来る訳無いだろ?ここまで来れただけで充分だ。お前、成長したよ」
「バース」
ヘウ"ンは笑顔を浮かべる。バースに褒めてもらえただけで、優勝した以上に嬉しい。