「私からは行きませんよ。貴女からいらっしゃい」
キクさんの言葉にヘウ"ンは罠だと思ったが、キクさんは本当に動かない。それらしい素振りすら見せようとしない。
ヘウ"ンは落ちていた木の枝を木刀に神化させた。
向こうから来ないなら、こっちから行くしかない。
「行きます!」
ヘウ"ンは駆け出し、木刀を相手に向かって思いっきり振り下ろした。
だがキクさんは振り下ろされて来る木刀を見ても微動だにせず、木刀はキクさんの真横の地面に当たった。